皆さんこんにちは。
ZIZIです。
みなさんは企業の時価総額というものをご存じでしょうか。
株式投資を始めた方の中には、株価を比較して安いか高いかを判断しているかたも見かけたりします。
でも実はこの株価だけを比べて企業価値を比較する方法にはあまり意味がないのです。

実際に企業規模を比較する際は株価ではなく、時価総額を比較する必要があります。
今回は時価総額に関して基本的なことを説明していきたいと思います。
企業の規模を比較するのに株価の比較は意味がない
時価総額は株価×発行済み株式数で求めることができます。
例えば、株価が1,000円で発行済み株式数が1,000株の会社があったとすると、時価総額は下記のようになります。
1,000円(株価)×1,000株(発行済み株式数)=1,000,000円(時価総額)
また、株価が半値の500円であった場合でも、発行済み株式数が2,000株であった場合は、時価総額は下記のようになります。
500円(株価)×2,000(発行済み株式数)=1,000,000(時価総額)
株価が半値であっても、発行済み株式数が2倍あった場合、時価総額は両社とも同じ価格になるのです。
皆さんご存じの大手銀行を実際に比較してみましょう。
三菱UFJフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループの比較です。
8306 三菱UFJフィナンシャルグループ
株価432.3円
発行済み株式数13,581,995,120株
時価総額5兆8,714億円
2020年6月26日時点 時価総額一千万以下切り捨て
8316 三井住友フィナンシャルグループ
株価3073円
発行済み株式数1,373,171,556株
時価総額4兆2,197億円
2020年6月26日時点 時価総額は一千万円以下切り捨て
株価だけをを比較すると
三井住友フィナンシャルグループが三菱フィナンシャルグループの7倍の価格となっています。
ところが発行済み株数を考慮に入れ、時価総額で比較をすると
三菱UFJフィナンシャルグループのほうが企業の価値は高くなっているのです。
株価だけでなく発行済み株数により企業の時価総額が変化するのです。
これで単純に株価だけを比較する意味があまりないことを理解していただけたでしょうか。
あまり重視をされていない方もいるかもしれませんが、発行済み株式数の枚数も投資をする上ではとても重要なものなのです。
企業の価値は常に変化している
時価総額は常に変化しています。
先ほどの式からもわかるように株価が変わることにより時価総額も変化します。
メモ
上場をしている企業は常に株価が変化していますので、企業の価値を示す時価総額も常に変化しているのです。

日本企業の時価総額
まずは、日本の有名企業の時価総額がどれくらいの規模なのか見てみましょう。
先ほども説明しましたが、時価総額は株価よって変化してしまうので、これはある2020年6月26日地点の時価総額です。
日本の時価総額ランキングTOP10
順位 | 名称 | 株価 | 発行済み株式数 | 時価総額 |
1 | トヨタ自動車(株) | 6,868 | 3,262,997,492 | 22兆4102億円 |
2 | ソフトバンクグループ(株) | 5,533 | 2,089,814,330 | 11兆5629億円 |
3 | (株)キーエンス | 44,840 | 243,207,684 | 10兆9054億円 |
4 | 日本電信電話(株) | 2,521 | 3,900,788,940 | 9兆8338億円 |
5 | 中外製薬(株) | 17,465 | 559,685,889 | 9兆7749億円 |
6 | ソニー(株) | 7,519 | 1,261,058,781 | 9兆4819億円 |
7 | (株)NTTドコモ | 2,914 | 3,228,629,406 | 9兆4082億円 |
8 | KDDI(株) | 3,225 | 2,304,179,550 | 7兆4309億円 |
9 | ソフトバンク(株) | 1,392 | 4,787,145,170 | 6兆6637億円 |
10 | (株)ファーストリテイリング | 62,100 | 106,073,656 | 6兆5871億円 |
このような全体の大まかな順位や金額を少し頭に入れておくだけでも、投資を行う際は有利になることもあると考えています。
例えば、すでに時価総額が10兆円ある企業が2倍の価値になるのと100億円の企業が2倍の価値になるのでは
どちらのほうが可能性があるかなど、自分の投資戦略に合わせて銘柄選択の参考にすることができます。
まとめ
単純に企業の価値を比較するのに株価だけをみていては
『木をみて森を見ず』状態になっています。
企業を比較する際には、時価総額をまずは見てみましょう。
ぜひ企業同士を比較する際は、時価総額を意識して分析をしてみてください。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。